シンママの上を向いて歩こう

シングルマザーの子育てや日々の生活を綴っていきます

70%offのセール品に悩みまくる

ショッピングモールで素敵な白のカーディガンを見つけた。
カーディガンといってもぶ厚めで春先にはおれるアウターだ。
値段を見ると、なんと70%オフで2000円代になる。
店員さんに「はおっていいですか?」と聞くと笑顔で対応してくれる。
「もぅ少し暖かくなってきたら活躍してくれますよ。」
鏡を見ると「なかなか似合っているじゃないか、あのスカートに合わしたら絶対かわいいな」と思う。
がしかし、「ちょっと考えますね」と言って店を出た。


70%offで気にいったのになんで買わないんだ、わたしは!?
かわいいが真っ白なのが気になってる。白は素敵だが汚れが目立つ。手入れ大変かな。
これ買っても別に遊びに行く予定や人に会う約束もないしな。
そんな買わない理由を悲しく思った。


思えば20代の頃は物欲の塊だった。
ボーナスの半分をファッション関係に使っていた。
服はどちらかというと派手で個性的なほうだった。男性目線のいわゆるモテファッションは嫌いだった。
ショッピングが大好きで口癖は「これ使える」だ。
お気に入りのショップを渡り歩き帰る頃はヘトヘト。
今思えば楽しかった。


結婚して子供が生まれ180℃変わってしまった。
ショッピングに行っても見るものは子供服ばかり。
ボーナス半額を洋服に使うなんて絶対無理だ。
いいなと思っても着ていくとこないし、仕事と家の往復だしなと思うようになった。
それに旦那はおしゃれしても褒めてくれない。
そうするとパンツで動きやすいものばかり着るようになった。
あれ?あんなにおしゃれが大好きだったのになんで?
それから何を着ていいか分からなくなり、何を着ても似合わないと感じた。
毎日同じようなおもしろみのない服を着ていた。
自分にも自信が全く持てなくなっていた。鏡で自分の姿を見てなぜか涙がでていた。


離婚して1年ぐらいたち落ち着いた頃。
20代の時と選ぶ服は変わったが、パンツばかり履いていたのにスカートを買った。それに合わせてニットも買う。
ただ職場に行って保育園に迎えに行って家に帰るだけの日々。
でも電車の窓に映る私は少しうれしそう。
そうだ、ファッションって自分のためだったんだ。素敵な服を着れば気分があがる。何でもない私に少しの自信をくれる
ただそれだけのこと。
姉に言われた。「最近おしゃれだね。戻ったね」と。
やっとファッションを楽しむ事を思い出した。


そして今コロナ禍になった。
またファッションを楽しむ事を忘れそうになる自分がいる事に気付く。
きっとユッチもあのカーディガンかわいいって言ってくれるだろうな。
そして私はさっきの店に急いで戻りカーディガンを手に取りレジに並ぶ。

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